均斉度とは?照明のムラをわかりやすく解説
Category: LEDの基礎知識
投光器を選ぶ際には、光の「質」がとても重要です。消費電力が低く、明るさが十分でも、まぶしかったり、色の見え方が悪かったり、明るさにムラがあったり、故障しやすかったりしては、使い物になりません。ここでは、光の質を示す基準の一つである「均斉度」について解説します。
均斉度とは、ムラのなさを示す指標
均斉度とは、特定の範囲内における照度分布の均一性を表す指標です。ムラなく明るい状態を「均斉度が高い」といいます。
均斉度は、最も高い照度と最も低い照度の比率から導き出すことができ、1に近いほど均斉度が高い照明といえます。
均斉度が低い空間では、目が疲れやすくなり、作業効率が落ちてしまいます。
身体や視点がそれほど動かないオフィスであれば、ワークスペースが明るく、休憩室が少し暗くても大きな問題にはなりません。むしろ、休憩室の照度を落とすことで、リラックス効果が得られることもあるでしょう。
しかし、スポーツを行うフィールドの均斉度が低いのは問題です。プレイヤーがグラウンドいっぱいを走り回るサッカーを想像してみましょう。
コーナーエリアは眩しいほど明るいのに、センターサークル付近は暗いという状態では、ボールを見失ったり、目が疲れたりして、プレーの結果に大きな影響を与えてしまいます。
この画像は、弊社で照明の交換を行ったゴルフ場です。上が導入前、下が導入後です。明るさのムラが改善されていることが、一目でわかります。

JIS規格でも照明の均斉度に基準があります
JIS規格では、照明の基準として「維持照度」「照度均斉度」「屋内統一グレア制限値」「平均演色評価数」などの項目が設けられています。
場所や用途によって、それぞれに具体的な基準があります。例えば、学校の学習空間では、製図室の維持照度は750lx、教室は300lx、講堂は200lxとされています。
均斉度については基準が設けられていない項目も多くありますが、工場の作業場や駅の乗降場所など、安全や健康に関わる場所には基準があります。
なかでも、均斉度の基準が多く、細かく定められているのがスポーツ施設です。競技ごとに基準があり、硬式野球と軟式野球でも異なります。軟式野球の方が、求められる均斉度は低く設定されています。
野球、フットボール、サッカー、テニス、バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球など、ほとんどの競技では、0.7以上の均斉度が基準とされています。
均斉度を上げるにはどうしたらよいか?
均斉度を上げる方法の一つとして、スポットのように狭い範囲を照らすのではなく、光が広がるタイプの照明を選ぶことが挙げられます。
ただし、光が広がるということは、面積あたりの照度が下がるということでもあります。その結果、より多くの灯具が必要となり、消費電力が高くなる場合があります。
また、明るくしたい場所以外に光が漏れると、近隣への光害を引き起こすおそれもあります。
そのため、照らしたい面積、灯具を設置する高さ、灯具そのものの光の広がり方など、複数の条件をもとに、最適な照明を選ぶ必要があります。
適切な灯具を選び、照度分布図を作成して、入念な配光計画を立てることができるのは、プロならではの技術です。
弊社では、JIS規格で定められた均斉度の基準値を上回る照明計画をご提案しています。
例えば、硬式野球場の屋外内野における均斉度は、JIS規格では0.7ですが、弊社では限りなく1に近い0.94を実現できる配光計画を立てます。
照明を選ぶときは、明るさや消費電力だけに注目しがちですが、均斉度も大切な選定ポイントの一つです。


